実家には、いろんな記憶が眠ったままだ。
昔大嫌いだった紫のストライプのシャツ。
今となっては逆に気になりすぎて、一度探しに行きたいと思うくらいだ。
何がそんなに嫌だったんだろう。
嫌いだったなら柄くらい思い出せそうなのに、紫だったことしか覚えていない。
昔必死に集めていた切手。
いとこにもらったキン肉マンの消しゴム。
さすがにもう残ってないだろうなと思う。
今ならめっちゃ高く売れるのに。
服だったり、本だったり、昔のノートだったり。
見返すこともない紙切れや、何に使うのか分からない小物だったり。
気づけば段ボールの中身は、必要なものよりそういうものの方が多かったりする。
子供の頃、お菓子のおまけを取っておくタイプだったと思う。
何かに使うわけでもないのに捨てられなくて、引き出しの奥に溜まっていった。
今思うと、欲しかったのはお菓子じゃなくて、絶対そっちだった。
今もそうだけど、どうでもいいものを何故か引き出しにしまってしまうことが多い。
気づけば引き出しはいつもパンパンだ。
最近、オカピを迎えに行った。
実家に置いたままになっていた古いぬいぐるみ。
小さい頃に買ってもらったものだ。
当時、オカピという動物を何かで知った。
キリンとしまうま、、、なんか小さい頃ながらものすごく神秘的なものな気がして
どうしても見たくなって、横浜の動物園まで連れて行ってもらった。
その帰りに買ってもらったのが、このぬいぐるみだった。
別に無くなっていても困らないし、誰かに捨てられていても仕方ないと思う。
それでも残っていた。
どうして残していたのかは分からない。
ただ、捨てられなかった。
どうでもいいことの方がどうでも良くない。



