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捨てられなかったもの

  • 6月13日
  • 読了時間: 2分

実家には、いろんな記憶が眠ったままだ。

昔大嫌いだった紫のストライプのシャツ。

今となっては逆に気になりすぎて、一度探しに行きたいと思うくらいだ。

何がそんなに嫌だったんだろう。

嫌いだったなら柄くらい思い出せそうなのに、紫だったことしか覚えていない。


昔必死に集めていた切手。

いとこにもらったキン肉マンの消しゴム。

さすがにもう残ってないだろうなと思う。

今ならめっちゃ高く売れるのに。


服だったり、本だったり、昔のノートだったり。

見返すこともない紙切れや、何に使うのか分からない小物だったり。

気づけば段ボールの中身は、必要なものよりそういうものの方が多かったりする。


子供の頃、お菓子のおまけを取っておくタイプだったと思う。

何かに使うわけでもないのに捨てられなくて、引き出しの奥に溜まっていった。

今思うと、欲しかったのはお菓子じゃなくて、絶対そっちだった。

今もそうだけど、どうでもいいものを何故か引き出しにしまってしまうことが多い。

気づけば引き出しはいつもパンパンだ。


最近、オカピを迎えに行った。

実家に置いたままになっていた古いぬいぐるみ。

小さい頃に買ってもらったものだ。

当時、オカピという動物を何かで知った。

キリンとしまうま、、、なんか小さい頃ながらものすごく神秘的なものな気がして

どうしても見たくなって、横浜の動物園まで連れて行ってもらった。

その帰りに買ってもらったのが、このぬいぐるみだった。

別に無くなっていても困らないし、誰かに捨てられていても仕方ないと思う。

それでも残っていた。

どうして残していたのかは分からない。

ただ、捨てられなかった。

どうでもいいことの方がどうでも良くない。




 
 

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